— Kenji Sekiguchi

Stardanによる楽曲盗作事件について

ロシア人のStardanによって日本人アーティストの楽曲が次々と盗作に遭う被害が、最近自分の周りで相次いで起こっています。これが洒落にならない事態になってきたので自分も紹介し、所感と合わせて日記にします。 


現在確認出来ているだけで、Nhatoくん、Taishiくん、June-Voiceさんの3人が盗作の被害に遭っています。 

①Nhato – Rouge For Lips 
http://www.junodownload.com/products/1464134-02.htm

これを音源を何の加工もせずタイトルだけ変えて販売したのが 
Stardan – OK 
http://www.trackitdown.net/genre/trance/track/1154855.html

同様に、 

②Taishi – Backroad 
http://www.compllege.com/coad/pg12.html

これを盗作したのが 
Stardan – Butterfly 
http://www.trackitdown.net/genre/trance/track/1053863.html

そして、 
③June-Voice – Bloom As You 
http://www.myspace.com/junevoice

を盗作した「Be Together」という楽曲がStardanのMyspace(http://www.myspace.com/djstardan)にてアップされていましたが今は本人によって消されています。


現在Nhatoくんが、自分の曲がオリジナルだという証拠を提出すると共に、Rouge For Lipsのリリース元であるSedna Recordingsを経由して、事の究明・解決に乗り出しています(悪い事したのは向こうなのにこちらが動かなきゃいけない現状も不条理)。そしてSednaのスタッフ→盗作であるOKをリリースしたレーベルのマネージャー→Stardan本人というルートでStardanの言い分を聞いたところ、以下の返答が返ってきました。 


Yesterday, there was a problem with my release (“OK”)! I’m shocked…. 
Details: I lived in Tokyo for 5 years … And there, I was acquainted 
with the musician (Fakamuro aka NHATO). We exchanged ideas till now, 
gave advice and even exchanged new synth’s. I’ve even specified it in 
the contract (in section “Engineered by”, because he helped me with 
it), but he has wanted to release it even without my consent! It has 
now appeared that he used my material 
(samples: 
http://www.sendspace.com/file/bbxced )! Now, when its label was going 
to publish a track, it was casually found out… And from me demand to 
remove a track from sale! 8-/ But it’s not fair!!! What can I do? And 
such situation has occurred not only to one track! For example, “Dusty 
Floor” 
(http://www.amazon.fr/gp/product/B002NB6EXG/ref=dm_sp_alb/279-3049688-183420
8) 
from the same pre-release. My samples: 
http://www.sendspace.com/file/vmp2ua But it’s already another 
question… 

「OKは自分が日本に住んでいた頃Nhatoとアイデアを交換し、それを基に自分が完成させたんだ」と言っています。もちろん全くの事実無根です。Stardanの提出したサンプルは、聴けば分かりますがオリジナルでないのは確定的に明らかです。ここまで開き直られるとは、自分も言葉が見つかりません。 


曲を作るということは、自分も苦戦した経験があるので分かりますが、一つの曲を造り出すのに凄くエネルギーを使うもの。理想と自分の技術の差に落ち込んだり投げ出したくなったり、それでも自分の表現したい音があって聴き手の喜ぶ姿を見たいから、精神を削ってでも形に残すんです。今のシーンは玉色混合、デジタル主流、そして何より莫大な量のリリースが日々行なわれている状態。そういった中で一曲一曲に対する重みというものが薄れているように感じます。 

そして今回のStardanの事件によって、「楽曲」というものがこんなにも軽くぞんざいに扱われることがあるのか、という最悪の例が出ました。 

盗作によって売り上げた収入を全部オリジナルの作者に支払い、その上でレーベルとの解約するくらいの措置が取られて当然です。事が上手く運ぶのを願い、手伝えることがあればどんどん手伝います。 

皆さんには、1つはこの事件を知ってもらいたいのと、そしてもう1つは本当に気に入った曲だけでも良いので、その曲を大事にし、アーティストが曲に込めた努力や思いを汲み取って欲しいこと。これはあらゆる面においてシーンの成長に繋がると思います。自分はレーベル運営に携わる人間として、それをより豊かに感じてもらえるような楽曲を届けるレーベル作りを目指します。


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